『name』
2012/05/06 Sun. 12:23 [脳内劇場]
《本来のイメージがかなり損なわれています。苦手な方はお読みにならないで下さい》
-- 続きを読む --
『name』
「ずるいっ!!」
「……なんだよ藪から棒に…」
「ずるい!ずるいです!」
「だから、なにが…」
「宗一兄さん」(かなこちゃん風声色by森永くん)
「!?」
「宗一兄さん」(巴くん風以下略)
「!!」
「宗一くん」(黒川さん風以下略)
「!!!」
「宗一くん」(磯貝さん風以下略)
「!!!?」
「ね!!ずるいでしょ!!」
「…………なにが?」
つまり。
森永の言い分はこうだ。
「みんな…ずるい…かなこちゃんと巴くんは先輩の弟妹だから仕方なく我慢してあげるけど!!」
あげるって…
何様なんだお前は…
「黒川さんやあの胡散臭くて油断も隙もなくて厚かましくて忌々しい磯貝さんまで!!」
森永…
お前、ホントに磯貝嫌いだよな…
「先輩はオレの恋人なのに!!オレのなのに!!」
いや、お前のじゃねえし…
「みんなオレを差し置いて!!オレの断りもなく!!」
お前に断る方がおかしいだろ…
「『宗一宗一』言い過ぎです!!うわーん!!」
要するに。
自分以外の人間が「宗一」とオレを呼ぶのがおもしろくないらしい。
激しくどうでもいい上に、すっっっげえ、うぜえ…
「『巽』が三人いる以上、名前で区別するしかないんだから仕方ねえだろ」
「それでもだめ!!」
なにがそんなに気に入らないんだか…
どっと疲れが押し寄せて半ば投げやりに言う。
「…じゃあ。お前も呼べばいいんじゃないか?名前で」
「えっ!?いいの!?」
「別にかまわんぞ」
名前なんて区別するための記号みたいなもんだ。
特別こだわるもんでもない。
こんなくだらんことでギャーギャー言われる方がめんどくさくて勘弁してほしい…
「じゃ、じゃあ『宗一さん』って呼んでいいですか?」
「好きにしろって」
「ホントですか!!嬉しいです♪ふふ…なんか…恋人っぽくていいですね、こーゆうの♪」
「……」
ぽいもなにも、さっき『先輩はオレのなのに!』って豪語してたのは誰だ?
まあ、いい。
これで問題は解決だな。
やれやれ…
オレは再び手元に視線を落とす。
読書の途中だったからだ。
「……」
「……」
「宗一さん」
「……んー?」
佳境に差し掛かっていた本の内容に気を取られていて顔を上げずに曖昧な返事をする。
「宗一さん」
「……うん?」
「宗一さん♪」
何度も邪魔されていい加減頭にきたオレは勢いよく顔を上げて森永を睨んだ。
「だからなんだよっ!!」
でも、その時にはもう森永の顔がすぐそこまで迫ってきていて、
「…え…っ」
避ける間もなくキスが落ちてくる。
「ん」
森永にしては大人しい、挨拶みたいな短いキス。
触れて。
重なって。
やさしいぬくもりを残していく。
「……ん」
離れてしまう前に一度だけ甘く唇を吸って離れていった。
そして、ゆっくりと目を開けた先には、
「宗一さん」
この上もなく幸せそうに名前を呼ぶ森永がいた。
「……っ」
あ、あれ?
なんだ…?
この感じ…
「宗一さん?」
「……っ!!!?」
…変だ。
怪訝な顔でこっちを覗きこんでくる森永の視線から慌てて顔をそむける。
「やっぱなし!お前は今まで通り『先輩』って呼べ!」
「ええっ!?な、なんでですか!?さっきはいいって…」
「気が変わったんだよ!良く考えたらお前がオレの名前を呼ぶなんて100年早い!」
あさっての方向を向いたまま一息に言ってソファを蹴る勢いで立ち上がった。
「そんなあ…。あ…先輩、どこへ?」
『先輩』。
その響きに思わずほっと安堵の息が零れる。
「……ちょっと、タバコ買ってくる」
「え、じゃあ、オレもいっしょに…」
「ついて来んな!!」
バタン!
追いかけてくる森永の声を振り切って急いで背中でドアを閉めた。
…なんだよ。
なんなんだよ。
たかが名前だ。
それを呼ばれただけだってのに。
一体なんだってんだよ。
──宗一さん…
あいつがあんな顔であんな風に呼んだりするから…
動悸は激しくなる一方で確実に体温が1℃は高くなった気がする。
顔も身体も熱い。
火照った頬を隠すように冷ますように手の甲を押し当てた。
「……くそっ…バレてねえよな……」
特別な誰かに特別な想いを込めて呼ばれる名前。
それはとても特別なものなのかもしれない。
fin.
個人的にはふたりにはずっと「先輩」「森永」と呼び合ってもらいたいです。
「先輩」って呼ぶのはこれからもきっと森永君だけだろうし。
こう…森永君が宗一兄さんを追いかけてる感じがして私はこの呼び方が好き♪
でも、妄想だったら名前呼びをさせるのも私のさじ加減ひとつで自由です。
今回のはみんなは「宗一」って呼ぶのにオレだけ…とご立腹の森永君だったけど、逆も可愛いと思うんだよね。
兄はまあ仕方ないんだけど、あの真崎さんが「哲博」って呼ぶのにはカチンとくる…みたいな♪
ちょっとだけ八つ当たり気味に拗ねる宗一兄さん。
想像しただけで鼻血が出ます!!
お付き合いありがとうございました!
『name』
「ずるいっ!!」
「……なんだよ藪から棒に…」
「ずるい!ずるいです!」
「だから、なにが…」
「宗一兄さん」(かなこちゃん風声色by森永くん)
「!?」
「宗一兄さん」(巴くん風以下略)
「!!」
「宗一くん」(黒川さん風以下略)
「!!!」
「宗一くん」(磯貝さん風以下略)
「!!!?」
「ね!!ずるいでしょ!!」
「…………なにが?」
つまり。
森永の言い分はこうだ。
「みんな…ずるい…かなこちゃんと巴くんは先輩の弟妹だから仕方なく我慢してあげるけど!!」
あげるって…
何様なんだお前は…
「黒川さんやあの胡散臭くて油断も隙もなくて厚かましくて忌々しい磯貝さんまで!!」
森永…
お前、ホントに磯貝嫌いだよな…
「先輩はオレの恋人なのに!!オレのなのに!!」
いや、お前のじゃねえし…
「みんなオレを差し置いて!!オレの断りもなく!!」
お前に断る方がおかしいだろ…
「『宗一宗一』言い過ぎです!!うわーん!!」
要するに。
自分以外の人間が「宗一」とオレを呼ぶのがおもしろくないらしい。
激しくどうでもいい上に、すっっっげえ、うぜえ…
「『巽』が三人いる以上、名前で区別するしかないんだから仕方ねえだろ」
「それでもだめ!!」
なにがそんなに気に入らないんだか…
どっと疲れが押し寄せて半ば投げやりに言う。
「…じゃあ。お前も呼べばいいんじゃないか?名前で」
「えっ!?いいの!?」
「別にかまわんぞ」
名前なんて区別するための記号みたいなもんだ。
特別こだわるもんでもない。
こんなくだらんことでギャーギャー言われる方がめんどくさくて勘弁してほしい…
「じゃ、じゃあ『宗一さん』って呼んでいいですか?」
「好きにしろって」
「ホントですか!!嬉しいです♪ふふ…なんか…恋人っぽくていいですね、こーゆうの♪」
「……」
ぽいもなにも、さっき『先輩はオレのなのに!』って豪語してたのは誰だ?
まあ、いい。
これで問題は解決だな。
やれやれ…
オレは再び手元に視線を落とす。
読書の途中だったからだ。
「……」
「……」
「宗一さん」
「……んー?」
佳境に差し掛かっていた本の内容に気を取られていて顔を上げずに曖昧な返事をする。
「宗一さん」
「……うん?」
「宗一さん♪」
何度も邪魔されていい加減頭にきたオレは勢いよく顔を上げて森永を睨んだ。
「だからなんだよっ!!」
でも、その時にはもう森永の顔がすぐそこまで迫ってきていて、
「…え…っ」
避ける間もなくキスが落ちてくる。
「ん」
森永にしては大人しい、挨拶みたいな短いキス。
触れて。
重なって。
やさしいぬくもりを残していく。
「……ん」
離れてしまう前に一度だけ甘く唇を吸って離れていった。
そして、ゆっくりと目を開けた先には、
「宗一さん」
この上もなく幸せそうに名前を呼ぶ森永がいた。
「……っ」
あ、あれ?
なんだ…?
この感じ…
「宗一さん?」
「……っ!!!?」
…変だ。
怪訝な顔でこっちを覗きこんでくる森永の視線から慌てて顔をそむける。
「やっぱなし!お前は今まで通り『先輩』って呼べ!」
「ええっ!?な、なんでですか!?さっきはいいって…」
「気が変わったんだよ!良く考えたらお前がオレの名前を呼ぶなんて100年早い!」
あさっての方向を向いたまま一息に言ってソファを蹴る勢いで立ち上がった。
「そんなあ…。あ…先輩、どこへ?」
『先輩』。
その響きに思わずほっと安堵の息が零れる。
「……ちょっと、タバコ買ってくる」
「え、じゃあ、オレもいっしょに…」
「ついて来んな!!」
バタン!
追いかけてくる森永の声を振り切って急いで背中でドアを閉めた。
…なんだよ。
なんなんだよ。
たかが名前だ。
それを呼ばれただけだってのに。
一体なんだってんだよ。
──宗一さん…
あいつがあんな顔であんな風に呼んだりするから…
動悸は激しくなる一方で確実に体温が1℃は高くなった気がする。
顔も身体も熱い。
火照った頬を隠すように冷ますように手の甲を押し当てた。
「……くそっ…バレてねえよな……」
特別な誰かに特別な想いを込めて呼ばれる名前。
それはとても特別なものなのかもしれない。
fin.
個人的にはふたりにはずっと「先輩」「森永」と呼び合ってもらいたいです。
「先輩」って呼ぶのはこれからもきっと森永君だけだろうし。
こう…森永君が宗一兄さんを追いかけてる感じがして私はこの呼び方が好き♪
でも、妄想だったら名前呼びをさせるのも私のさじ加減ひとつで自由です。
今回のはみんなは「宗一」って呼ぶのにオレだけ…とご立腹の森永君だったけど、逆も可愛いと思うんだよね。
兄はまあ仕方ないんだけど、あの真崎さんが「哲博」って呼ぶのにはカチンとくる…みたいな♪
ちょっとだけ八つ当たり気味に拗ねる宗一兄さん。
想像しただけで鼻血が出ます!!
お付き合いありがとうございました!
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ケンカは両成敗
2012/05/02 Wed. 17:23 [ちょっとだけ脳内劇場]
「犬も食わない」。
と迷った末、こっちのタイトルにしました。
これでなんとなく今日の妄想内容が読めたのではないかと思います。
果たして読み通りか、お時間があったら確かめて行ってくださいませ。
いや、そんなわざわざ確認するほどの展開じゃないんだけどね…
と迷った末、こっちのタイトルにしました。
これでなんとなく今日の妄想内容が読めたのではないかと思います。
果たして読み通りか、お時間があったら確かめて行ってくださいませ。
いや、そんなわざわざ確認するほどの展開じゃないんだけどね…
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《本来のイメージがかなり損なわれています。苦手な方はお読みにならないで下さい》
■ケンカは両成敗■
「『なんでお前がここにいるんだよ』」
「『オレはかなこちゃんに呼ばれたんです』」
「『帰れ!』」
「『いやです!』」
「『帰れ!!』」
「『いやです!!』って…もう!いやなのはかなこだよ!どうしてふたりともかなこに言うの?直接言えばいいじゃない!」
「こんなやつと口聞きたくねー!!」
「それはこっちの台詞です!!」
「「……ふんっ!!!!」」
「もー…ふたりとも子供みたい…。せっかく久しぶりにみんなでご飯食べようと思ってかなこ楽しみにしてたのに…それで?ケンカの原因はなんなの?」
「森永が悪い!!」
「先輩が悪いんでしょ!!」
「お前だっつってんだろ!!」
「いーえ!!絶対、先輩です!!」
「はい!ストップーーー!兄さんはともかく、森永さんがこんなに怒るなんて…。早く謝った方がいいよ?兄さん」
「な、なんでオレだけが謝んなきゃいけねえんだよ!?」
「だって、どうせ兄さんが悪いんでしょ?」
「そうそう…さすがかなこちゃん。よく分かってるね」
「どうせってなんだよ!?オレは悪くねー!!っつか、森永!!お前は黙ってろ!!」
「兄さんっ!!」
「……っ!?な、なんだよ?」
「かなこがっかりだよ…」
「!?」
「兄さんは傍若無人で乱暴者でいつも怒ってるし頭固いし…人の話聞かないし…」
「…おい。それが実の兄に言う台詞か?」
「でもね!」
「…無視かよ」
「でも、兄さんは誰よりも家族思いでやさしくて。曲がったことが大嫌いで。だからこそ、間違えた時はちゃんと謝ってくれるじゃない。なのに、家族同然の森永さんには謝れないってどういうこと?」
「オレは悪くない…」
「自分は悪くないって本気で思ってるの?ホントに?本当に少しも兄さんは悪くないの?」
「そ、それは…っ」
「大体、兄さんは森永さんに甘え過ぎだよ。なにも言わなくても森永さんなら分かってくれるって無意識のうちに思ってるでしょ?そうやって兄さんは森永さんのやさしさに甘えてるんだよ。でも、ちゃんと言わなきゃ分かんないことだってあるんだから。つまんない意地ばっかり張ってそのうち森永さんに愛想尽かされちゃってもかなこ知らないよ?」
「べ、別にいいし…」
「ホントにいいの?森永さんが兄さんじゃない他の人を好きになっちゃっても?この際だから、かなこはっきり言うけど。兄さんと違って森永さんはその気になれば恋人なんてすぐできちゃうんだからね?」
「!?」
「もちろんかなこだって森永さんのこと大好きだからふたりにはこれからもずっと仲良くしててほしい。でも、兄さんがそんなんじゃ…かわいくない兄さんのことなんか見向きもしてくれなくなっちゃうよ…。ホントにホントに兄さんはそれでもいいの?」
「う…っ」
「それから…森永さん!」
「へ?オ、オレ?あ…はい!」
「いつもの森永さんならそーゆう兄さんのことちゃんと分かってくれて、先に折れてくれるのに…。森永さんばっかり損な役回りでこんなことお願いしちゃだめなのもすっごく怒ってるのも分かるけど、もう許してあげて?兄さんだってホントはすっごく反省してると思うから。だけど、ひねくれ者の兄さんは素直に謝れないの。それとも、もう兄さんのこといやになっちゃった?顔も見たくないくらい嫌いになっちゃった?」
「そ、そんなこと…!オレが先輩を嫌いになるわけないよ!」
「ホント…?」
「本当だよ。かなこちゃんにオレ嘘なんか言わないよ?」
「ありがとう、森永さん。これからも兄さんのことよろしくね」
「こちらこそ。これからもよろしくね、かなこちゃん」
「うん♪よかった♪じゃあ、ふたりとも『ごめんなさい』して?」
「う…っ」
「に・い・さ・ん?『ごめんなさい』は?」
「わ、分かったって…言えばいいんだろ、言えば…」
「森永さんも」
「はい…」
「わ、悪かった…」
「ごめんなさい…」
「これで仲直りだね♪兄さんも森永さんも、もうくだらないケンカしちゃだめだよ?じゃあ、かなこはこれから松田さんと夜ご飯の買い物に行ってくるからふたりでお留守番しててね」
「…おう」
「いってらっしゃい」
パタン…
「……」
「……」
「…おい。かなこの手前、あー言ったけどオレは全然納得してねえからな」
「ちょっと!せっかくかなこちゃんのおかげで収まったのにまた蒸し返すんですか!?」
「うるせー!!誰が何と言おうと今回に関してはオレは悪くねえ!!」
「まだ言うかなあ…しつこいですよ、先輩」
「しつこいのはお前だろ!家庭内ストーカーがよく言うぜ」
「家庭内ストーカーって…なんですか、それ…」
「だって、そうだろ!?暑苦しく人のあとをついて回りやがって…うっとおしいんだよ!」
「そうでしたっけ?」
「……っ、てめえ…この期に及んでシラ切るつもりか!?」
「そんなつもりはないけど…。大体、それ。恋人だったら普通のことだと思いますよ?」
「は?普通!?あれが!?」
「普通ですよ。好きな人のそばにいたいと思うのは普通のことでしょ?」
「そ、それにしたって限度があんだろ…っ」
「だから。部屋の中限定でしょ?さすがに外ではオレもそんなことしないけど、部屋の中で誰も見てないんだから…なにも問題はないじゃないですか」
「問題大ありだ!!」
「どのへんが?」
「え?」
「どのへんが問題なんです?外でべたべたされたら困るのはオレだって分かるし、そんなつもりは毛頭ないです。触れたくても抱きしめたくてもキスしたくても我慢してます。なのに、部屋でも我慢しなきゃだめなの?誰も見てないのに?ふたりっきりなのに?先輩はオレの恋人なのに?こんなに好きなのに?」
「……っ、ちょ、迫ってくんなってば…っ」
「オレはね先輩。これでもものすごーーーく我慢してるんですよ。なのに先輩はオレの努力も認めてくれない上にちょっと抱きしめたくらいで怒るってどういうんでしょうね…先輩はオレが嫌いなの?」
「そ、そうは言ってない…だろ…」
「そうかなあ…そばに寄っただけで毛虫みたいに『寄るな!あっちいけ!』なんて。照れ隠しだとしてもちょっとひどいと思いますけど?」
「そ、それは…っ、だって…お前が…」
「オレが?なんです?」
「…すぐ…」
「すぐ…なに?」
「すぐ変なことしてくるだろっ!!」
「変って…。せいぜいキスくらいしかしないじゃないですか」
「で、でもっ!一回や二回じゃないだろ!!しかもバカのひとつ覚えみたいに好き好きうるせーんだよ!!」
「好きなものを好きって言ってなにが悪いの?キスだって先輩がかわいいのがいけないんでしょ?オレに文句を言う前にまず先輩のそのかわいさをどうにかしてくれません?そしたらオレも考えます」
「なっ!?オレのせいかよ!!」
「先輩のせいです。何度もそう言ってるでしょう」
「てんめえ…わけの分かんねえ理屈で開き直りやがって…!」
「ほら、その顔!!」
「!?」
「そうやって先輩はすぐぷるぷるして真っ赤になって目をうるうるさせて…かわいい顔するんですよ!!」
「か、かわいい顔なんかしてねえ!!」
「してるの!!」
「してねえ!!」
「してる!!」
「黙れ!!この口か!?この口が悪いのか!?」
むぎゅ
「ああ、もう!!腹立つなあ!!なにこのかわいい顔!!」
むぎゅ
「痛てえよ!!ほっぺたつねんな!!」
「先につねってきたのは先輩でしょ!!」
「手え離せ!!」
「先輩が先に離してくださいよ!!」
「お前が先だ!!」
「先輩が先!!」
がちゃ
「もー、大変。お財布忘れちゃったよー…って…なにしてんの?ふたりとも…」
「「あ……」」
「ふーん…へー…そっか…兄さんも森永さんもかなこの言うこと全然聞いてくれてなかったんだね…そっか…へー…そう…」
「おい…か、かなこ…?」
「かなこちゃん…?」
「兄さん!!!!森永さん!!!!」
「「はいっ!!」」
「こーゆう時はなんて言うの?」
「「……」」
「ぼそぼそ(先輩…かなこちゃん別人みたいに怖いです…)」
「ぼそぼそ(あ、ああ…かなこは母さんそっくりで怒るとハンパなく怖えんだ…)」
「「……ごめんなさい」」
fin.
巽家の将来はかなこちゃんの双肩にかかってる!!
素敵なおムコさんを捕まえてほしいものです。
でも、かなこちゃんの婿取りはデリケートな上に相手の懐がかなり深くないと難しい気が…
妻の兄その一の恋人は男。
兄その二のパートナーも男。
くどいようだけど、どっちも男とデキてる。
親戚一同集まった日には、あっちもこっちも野郎同士でいちゃいちゃいちゃいちゃ…
がんばれ!!婿!!
ていうかもう磯貝さんでいいんじゃ…
というか磯貝さんしか無理なんじゃ…
お付き合いくださりありがとうございました!
《本来のイメージがかなり損なわれています。苦手な方はお読みにならないで下さい》
■ケンカは両成敗■
「『なんでお前がここにいるんだよ』」
「『オレはかなこちゃんに呼ばれたんです』」
「『帰れ!』」
「『いやです!』」
「『帰れ!!』」
「『いやです!!』って…もう!いやなのはかなこだよ!どうしてふたりともかなこに言うの?直接言えばいいじゃない!」
「こんなやつと口聞きたくねー!!」
「それはこっちの台詞です!!」
「「……ふんっ!!!!」」
「もー…ふたりとも子供みたい…。せっかく久しぶりにみんなでご飯食べようと思ってかなこ楽しみにしてたのに…それで?ケンカの原因はなんなの?」
「森永が悪い!!」
「先輩が悪いんでしょ!!」
「お前だっつってんだろ!!」
「いーえ!!絶対、先輩です!!」
「はい!ストップーーー!兄さんはともかく、森永さんがこんなに怒るなんて…。早く謝った方がいいよ?兄さん」
「な、なんでオレだけが謝んなきゃいけねえんだよ!?」
「だって、どうせ兄さんが悪いんでしょ?」
「そうそう…さすがかなこちゃん。よく分かってるね」
「どうせってなんだよ!?オレは悪くねー!!っつか、森永!!お前は黙ってろ!!」
「兄さんっ!!」
「……っ!?な、なんだよ?」
「かなこがっかりだよ…」
「!?」
「兄さんは傍若無人で乱暴者でいつも怒ってるし頭固いし…人の話聞かないし…」
「…おい。それが実の兄に言う台詞か?」
「でもね!」
「…無視かよ」
「でも、兄さんは誰よりも家族思いでやさしくて。曲がったことが大嫌いで。だからこそ、間違えた時はちゃんと謝ってくれるじゃない。なのに、家族同然の森永さんには謝れないってどういうこと?」
「オレは悪くない…」
「自分は悪くないって本気で思ってるの?ホントに?本当に少しも兄さんは悪くないの?」
「そ、それは…っ」
「大体、兄さんは森永さんに甘え過ぎだよ。なにも言わなくても森永さんなら分かってくれるって無意識のうちに思ってるでしょ?そうやって兄さんは森永さんのやさしさに甘えてるんだよ。でも、ちゃんと言わなきゃ分かんないことだってあるんだから。つまんない意地ばっかり張ってそのうち森永さんに愛想尽かされちゃってもかなこ知らないよ?」
「べ、別にいいし…」
「ホントにいいの?森永さんが兄さんじゃない他の人を好きになっちゃっても?この際だから、かなこはっきり言うけど。兄さんと違って森永さんはその気になれば恋人なんてすぐできちゃうんだからね?」
「!?」
「もちろんかなこだって森永さんのこと大好きだからふたりにはこれからもずっと仲良くしててほしい。でも、兄さんがそんなんじゃ…かわいくない兄さんのことなんか見向きもしてくれなくなっちゃうよ…。ホントにホントに兄さんはそれでもいいの?」
「う…っ」
「それから…森永さん!」
「へ?オ、オレ?あ…はい!」
「いつもの森永さんならそーゆう兄さんのことちゃんと分かってくれて、先に折れてくれるのに…。森永さんばっかり損な役回りでこんなことお願いしちゃだめなのもすっごく怒ってるのも分かるけど、もう許してあげて?兄さんだってホントはすっごく反省してると思うから。だけど、ひねくれ者の兄さんは素直に謝れないの。それとも、もう兄さんのこといやになっちゃった?顔も見たくないくらい嫌いになっちゃった?」
「そ、そんなこと…!オレが先輩を嫌いになるわけないよ!」
「ホント…?」
「本当だよ。かなこちゃんにオレ嘘なんか言わないよ?」
「ありがとう、森永さん。これからも兄さんのことよろしくね」
「こちらこそ。これからもよろしくね、かなこちゃん」
「うん♪よかった♪じゃあ、ふたりとも『ごめんなさい』して?」
「う…っ」
「に・い・さ・ん?『ごめんなさい』は?」
「わ、分かったって…言えばいいんだろ、言えば…」
「森永さんも」
「はい…」
「わ、悪かった…」
「ごめんなさい…」
「これで仲直りだね♪兄さんも森永さんも、もうくだらないケンカしちゃだめだよ?じゃあ、かなこはこれから松田さんと夜ご飯の買い物に行ってくるからふたりでお留守番しててね」
「…おう」
「いってらっしゃい」
パタン…
「……」
「……」
「…おい。かなこの手前、あー言ったけどオレは全然納得してねえからな」
「ちょっと!せっかくかなこちゃんのおかげで収まったのにまた蒸し返すんですか!?」
「うるせー!!誰が何と言おうと今回に関してはオレは悪くねえ!!」
「まだ言うかなあ…しつこいですよ、先輩」
「しつこいのはお前だろ!家庭内ストーカーがよく言うぜ」
「家庭内ストーカーって…なんですか、それ…」
「だって、そうだろ!?暑苦しく人のあとをついて回りやがって…うっとおしいんだよ!」
「そうでしたっけ?」
「……っ、てめえ…この期に及んでシラ切るつもりか!?」
「そんなつもりはないけど…。大体、それ。恋人だったら普通のことだと思いますよ?」
「は?普通!?あれが!?」
「普通ですよ。好きな人のそばにいたいと思うのは普通のことでしょ?」
「そ、それにしたって限度があんだろ…っ」
「だから。部屋の中限定でしょ?さすがに外ではオレもそんなことしないけど、部屋の中で誰も見てないんだから…なにも問題はないじゃないですか」
「問題大ありだ!!」
「どのへんが?」
「え?」
「どのへんが問題なんです?外でべたべたされたら困るのはオレだって分かるし、そんなつもりは毛頭ないです。触れたくても抱きしめたくてもキスしたくても我慢してます。なのに、部屋でも我慢しなきゃだめなの?誰も見てないのに?ふたりっきりなのに?先輩はオレの恋人なのに?こんなに好きなのに?」
「……っ、ちょ、迫ってくんなってば…っ」
「オレはね先輩。これでもものすごーーーく我慢してるんですよ。なのに先輩はオレの努力も認めてくれない上にちょっと抱きしめたくらいで怒るってどういうんでしょうね…先輩はオレが嫌いなの?」
「そ、そうは言ってない…だろ…」
「そうかなあ…そばに寄っただけで毛虫みたいに『寄るな!あっちいけ!』なんて。照れ隠しだとしてもちょっとひどいと思いますけど?」
「そ、それは…っ、だって…お前が…」
「オレが?なんです?」
「…すぐ…」
「すぐ…なに?」
「すぐ変なことしてくるだろっ!!」
「変って…。せいぜいキスくらいしかしないじゃないですか」
「で、でもっ!一回や二回じゃないだろ!!しかもバカのひとつ覚えみたいに好き好きうるせーんだよ!!」
「好きなものを好きって言ってなにが悪いの?キスだって先輩がかわいいのがいけないんでしょ?オレに文句を言う前にまず先輩のそのかわいさをどうにかしてくれません?そしたらオレも考えます」
「なっ!?オレのせいかよ!!」
「先輩のせいです。何度もそう言ってるでしょう」
「てんめえ…わけの分かんねえ理屈で開き直りやがって…!」
「ほら、その顔!!」
「!?」
「そうやって先輩はすぐぷるぷるして真っ赤になって目をうるうるさせて…かわいい顔するんですよ!!」
「か、かわいい顔なんかしてねえ!!」
「してるの!!」
「してねえ!!」
「してる!!」
「黙れ!!この口か!?この口が悪いのか!?」
むぎゅ
「ああ、もう!!腹立つなあ!!なにこのかわいい顔!!」
むぎゅ
「痛てえよ!!ほっぺたつねんな!!」
「先につねってきたのは先輩でしょ!!」
「手え離せ!!」
「先輩が先に離してくださいよ!!」
「お前が先だ!!」
「先輩が先!!」
がちゃ
「もー、大変。お財布忘れちゃったよー…って…なにしてんの?ふたりとも…」
「「あ……」」
「ふーん…へー…そっか…兄さんも森永さんもかなこの言うこと全然聞いてくれてなかったんだね…そっか…へー…そう…」
「おい…か、かなこ…?」
「かなこちゃん…?」
「兄さん!!!!森永さん!!!!」
「「はいっ!!」」
「こーゆう時はなんて言うの?」
「「……」」
「ぼそぼそ(先輩…かなこちゃん別人みたいに怖いです…)」
「ぼそぼそ(あ、ああ…かなこは母さんそっくりで怒るとハンパなく怖えんだ…)」
「「……ごめんなさい」」
fin.
巽家の将来はかなこちゃんの双肩にかかってる!!
素敵なおムコさんを捕まえてほしいものです。
でも、かなこちゃんの婿取りはデリケートな上に相手の懐がかなり深くないと難しい気が…
妻の兄その一の恋人は男。
兄その二のパートナーも男。
くどいようだけど、どっちも男とデキてる。
親戚一同集まった日には、あっちもこっちも野郎同士でいちゃいちゃいちゃいちゃ…
がんばれ!!婿!!
ていうかもう磯貝さんでいいんじゃ…
というか磯貝さんしか無理なんじゃ…
お付き合いくださりありがとうございました!
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眩暈
2012/04/27 Fri. 11:23 [ちょっとだけ脳内劇場]
今日の妄想は私の実体験。
といっても最初の4行くらいだけどね。
どんな体験か気になった方…というか、タイトルでバレバレなんだけど…は覗いて行ってください♪
では…
といっても最初の4行くらいだけどね。
どんな体験か気になった方…というか、タイトルでバレバレなんだけど…は覗いて行ってください♪
では…
-- 続きを読む --
もう今は大丈夫なんですが、1ヶ月くらい前、耳の具合が良くなくて。
片っぽの耳だけ音がよく聞こえない。
まあ、前にもなったことがあったのですぐに病院に行ったんだけど。
この病気の面倒なとこが原因がいまいち特定されてなくて治療も薬と安静らしいのです。
「とにかく安静にしててください。激しい運動とか忙しく働いたりしないように」
などと医者には注意を受けたんだけど…
「えっと、すみません。私、これ以上安静にすると寝たきり老人みたいな生活になっちゃうんですけど…」
医者と看護師さんのあの微妙な笑みが可哀想な人を見る憐れみのまなざしっぽかったです。
耳が聞こえづらくなる、突発性難聴ってのは、内耳とか三半規管とか…詳しいことはよく分からないんだけど、そういうのが弱ってるらしく、眩暈とか吐き気とかの症状も現れるそうなのです。
でも、幸いなことに私にはそういった症状は全く現れなくて耳以外は至って健康。
だったんだけど!
突然の眩暈に襲われました。
軽い眩暈だったんだけど、あれは…気持ち悪いね。
立っていられないし、とにかく気持ち悪い。
寝てしまおう!なんて思って横になっても揺れてるし、目なんかつぶったら余計に気持ち悪い。
眩暈…恐ろしいです。
そんなわけで。
私の初眩暈体験を活かして(?)、ちょっとだけ。
《本来のイメージがかなり損なわれています。苦手な方はお読みにならないで下さい》
■眩暈■
くらりくらくら。
視界が揺れてまわり出す。
「ん……」
目を閉じると余計に酔いそうで。
「……ん」
まぶたを少しだけ開く。
視界を奪うのはたったひとり。
まつ毛長げえ…
デカい目…
まつげの一本一本も、大きな瞳に映る自分もはっきり見える、他の誰にも許さない距離。
オレを映したままのその瞳がふっとやわらかくなる。
嬉しそうな顔しやがって、バカじゃねえの…
文字通り目と鼻の先の瞳と視線を絡めて心の中でそっと笑った…つもりだったのに。
隙間なく重ね合わせた唇と唇じゃなにも隠せなくて。
元々ゆるみっぱなしだった森永の頬がさらに嬉しげにゆるんで笑みを返してくる。
こいつ…
絶対、なんか勘違いしてやがる…
そーゆうので笑ったんじゃねえからな!と睨んだら、キスの最中だっていうのに破顔した森永の唇がキスを重ね直そうとわずかに離れた。
「…はぁ…」
その隙に詰めていた息を吐き出す。
無意識に引いた顎と身体に森永の眉と眉の間にむうとしわが寄った。
離したのは自分のくせに、オレがほんの少し離れるのも許さないとでも言いたげな不機嫌な顔がどんどん近づいてくる。
長い腕が絡まって。
怒った唇が近づいてくる。
さっきまでの重ねて啄むキスとは違うキスをしようとしているのが大きく開いた唇の動きで分かった。
「んっ」
やさしさの欠片もなく重なった唇は誘う。
上唇を噛んで下唇を吸って、早く中に入りたいとオレを誘う。
早く開けて…?
わがままなキスをするくせに最後の選択はオレに迫る。
狡くて卑怯で意地悪で悔しくてムカつく。
なのに、掴んだ森永のシャツを離せない。
押しのけるだけの簡単なことがどうしてもできなくて、反対のことばかり。
ぎゅっと握って離れないように。
もっと近くで重なるように。
唇を開く。
「んんっ」
深く深く、
「ふぁ…」
内に内に、
「ん…ぁ…」
舌を絡めて、
くちゅ…
唇を舐めて、
ちゅ…っ
独占欲の塊みたいなキス。
「先輩…」
笑みを浮かべる余裕のなくなった呼び声に、
「…もりなが…」
吐息で答えたオレは限界だったまぶたを閉じた。
くらりくらくら。
余計なことはもう考えさせてもらえない。
fin.
なんでも妄想のネタになるものです。
眩暈、全然関係なくなってるけど…
キスの最中の宗一兄さんの頭の中は一体、どんなことを考えているんでしょうねえ♪
気になります♪
さて。
明日からのゴールデンウィーク。
私は読書と部屋の模様替えの予定です。
我が家としてはかなり大きな買い物をしたので、それに伴っての大掃除…
皆さま、素敵な連休をお過ごしください♪
お付き合いありがとうございました!
もう今は大丈夫なんですが、1ヶ月くらい前、耳の具合が良くなくて。
片っぽの耳だけ音がよく聞こえない。
まあ、前にもなったことがあったのですぐに病院に行ったんだけど。
この病気の面倒なとこが原因がいまいち特定されてなくて治療も薬と安静らしいのです。
「とにかく安静にしててください。激しい運動とか忙しく働いたりしないように」
などと医者には注意を受けたんだけど…
「えっと、すみません。私、これ以上安静にすると寝たきり老人みたいな生活になっちゃうんですけど…」
医者と看護師さんのあの微妙な笑みが可哀想な人を見る憐れみのまなざしっぽかったです。
耳が聞こえづらくなる、突発性難聴ってのは、内耳とか三半規管とか…詳しいことはよく分からないんだけど、そういうのが弱ってるらしく、眩暈とか吐き気とかの症状も現れるそうなのです。
でも、幸いなことに私にはそういった症状は全く現れなくて耳以外は至って健康。
だったんだけど!
突然の眩暈に襲われました。
軽い眩暈だったんだけど、あれは…気持ち悪いね。
立っていられないし、とにかく気持ち悪い。
寝てしまおう!なんて思って横になっても揺れてるし、目なんかつぶったら余計に気持ち悪い。
眩暈…恐ろしいです。
そんなわけで。
私の初眩暈体験を活かして(?)、ちょっとだけ。
《本来のイメージがかなり損なわれています。苦手な方はお読みにならないで下さい》
■眩暈■
くらりくらくら。
視界が揺れてまわり出す。
「ん……」
目を閉じると余計に酔いそうで。
「……ん」
まぶたを少しだけ開く。
視界を奪うのはたったひとり。
まつ毛長げえ…
デカい目…
まつげの一本一本も、大きな瞳に映る自分もはっきり見える、他の誰にも許さない距離。
オレを映したままのその瞳がふっとやわらかくなる。
嬉しそうな顔しやがって、バカじゃねえの…
文字通り目と鼻の先の瞳と視線を絡めて心の中でそっと笑った…つもりだったのに。
隙間なく重ね合わせた唇と唇じゃなにも隠せなくて。
元々ゆるみっぱなしだった森永の頬がさらに嬉しげにゆるんで笑みを返してくる。
こいつ…
絶対、なんか勘違いしてやがる…
そーゆうので笑ったんじゃねえからな!と睨んだら、キスの最中だっていうのに破顔した森永の唇がキスを重ね直そうとわずかに離れた。
「…はぁ…」
その隙に詰めていた息を吐き出す。
無意識に引いた顎と身体に森永の眉と眉の間にむうとしわが寄った。
離したのは自分のくせに、オレがほんの少し離れるのも許さないとでも言いたげな不機嫌な顔がどんどん近づいてくる。
長い腕が絡まって。
怒った唇が近づいてくる。
さっきまでの重ねて啄むキスとは違うキスをしようとしているのが大きく開いた唇の動きで分かった。
「んっ」
やさしさの欠片もなく重なった唇は誘う。
上唇を噛んで下唇を吸って、早く中に入りたいとオレを誘う。
早く開けて…?
わがままなキスをするくせに最後の選択はオレに迫る。
狡くて卑怯で意地悪で悔しくてムカつく。
なのに、掴んだ森永のシャツを離せない。
押しのけるだけの簡単なことがどうしてもできなくて、反対のことばかり。
ぎゅっと握って離れないように。
もっと近くで重なるように。
唇を開く。
「んんっ」
深く深く、
「ふぁ…」
内に内に、
「ん…ぁ…」
舌を絡めて、
くちゅ…
唇を舐めて、
ちゅ…っ
独占欲の塊みたいなキス。
「先輩…」
笑みを浮かべる余裕のなくなった呼び声に、
「…もりなが…」
吐息で答えたオレは限界だったまぶたを閉じた。
くらりくらくら。
余計なことはもう考えさせてもらえない。
fin.
なんでも妄想のネタになるものです。
眩暈、全然関係なくなってるけど…
キスの最中の宗一兄さんの頭の中は一体、どんなことを考えているんでしょうねえ♪
気になります♪
さて。
明日からのゴールデンウィーク。
私は読書と部屋の模様替えの予定です。
我が家としてはかなり大きな買い物をしたので、それに伴っての大掃除…
皆さま、素敵な連休をお過ごしください♪
お付き合いありがとうございました!
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三分の桜色
2012/04/22 Sun. 13:23 [ちょっとだけ脳内劇場]
「さんぷん」じゃなくて「さんぶ」。
もう私のところはすっかり葉桜になっちゃったけど…
ちょっとだけ桜妄想してみました。
では…
もう私のところはすっかり葉桜になっちゃったけど…
ちょっとだけ桜妄想してみました。
では…
-- 続きを読む --
《本来のイメージがかなり損なわれています。苦手な方はお読みにならないで下さい》
ふんわり。
ほんのり。
色づいて香る桜色の夜。
「先輩…」
闇色の瞳と髪がゆらり。
三分の桜色
「先輩、今日は遠回りして帰りません?」
「なん…」
なんで?と聞く間に答えが分かってしまい、いらなくなった続きの言葉の代わりに小さなため息ひとつ。
「…はぁ」
夏の花火。
秋の月見。
冬の雪。
そして、春は…
「……桜か?」
「はい♪」
屈託なく森永は笑った。
…ったく。
バカ面してんじゃねえよ。
ホントお前はこーゆうの好きだよな…
──少し遠回りしません?
それが合図。
四季折々、森永はオレを誘う。
あんまり楽しそうに嬉しそうに言うからその度に付き合ってしまう。
だって、いやだなんて言えやしない。
オレがうんと言うのを露骨に期待した顔を目の前にしたら。
オレがいやだと言ったらまるで捨てられた犬みたいな目をしてしょげかえる姿が想像できてしまったら。
ホント、たちの悪い男だ…
「…なあ、花見には少し早くねえか?」
頭上を仰ぎ見てから傍らの森永に目をやる。
確かに咲いてはいるが、明らかに花より蕾の方が多い。
ぷっくりと膨らんだ桜色の蕾が開くにはあと数日かかりそうだ。
まだ三分咲きってとこだろう。
「そうですね。まだちょっと早かったかな…」
花見というからにはもう少し花があった方がいいんじゃねえのか?
オレは花が咲いていようと蕾だろうとどっちでもいいけど、お前は桜の花が見たいんだろ?
なのに、蕾ばかりの桜を見上げた森永は少しも残念そうじゃなく、むしろ楽しげに見えた。
「でも…。すぐに咲いたらつまらないと思いません?」
「?」
桜から視線を外すと、首を傾げるオレに森永は心底嬉しそうに笑う。
「ゆっくり。少しずつでいいんです。長い冬を超えて。春には必ず咲いてくれるってオレはもう知ってるから。待つのが嬉しい。ほころんでいくその姿を眺めていたいんです」
「……」
…全然。
意味分かんねえよ…
「それは…桜の話だよな?」
「桜の話ですよ?」
ゆらりと揺れる黒い瞳と髪を。
淡くほころび始めた桜で色づく闇の中で見上げる。
「先輩…好き…」
甘い甘い囁きは長い年月をかけて染み渡り春を待つ。
ったく、気の長げえ話…
ふわり。
ゆっくり、少しずつ色づく。
三分の桜みたいにほころぶ唇と唇を寄せあった。
fin.
舞い散る桜の中でのちゅうは確か去年書いたので、今年は咲ききる前の桜の中でのキスにしてみました。
お付き合いありがとうございました!
《本来のイメージがかなり損なわれています。苦手な方はお読みにならないで下さい》
ふんわり。
ほんのり。
色づいて香る桜色の夜。
「先輩…」
闇色の瞳と髪がゆらり。
三分の桜色
「先輩、今日は遠回りして帰りません?」
「なん…」
なんで?と聞く間に答えが分かってしまい、いらなくなった続きの言葉の代わりに小さなため息ひとつ。
「…はぁ」
夏の花火。
秋の月見。
冬の雪。
そして、春は…
「……桜か?」
「はい♪」
屈託なく森永は笑った。
…ったく。
バカ面してんじゃねえよ。
ホントお前はこーゆうの好きだよな…
──少し遠回りしません?
それが合図。
四季折々、森永はオレを誘う。
あんまり楽しそうに嬉しそうに言うからその度に付き合ってしまう。
だって、いやだなんて言えやしない。
オレがうんと言うのを露骨に期待した顔を目の前にしたら。
オレがいやだと言ったらまるで捨てられた犬みたいな目をしてしょげかえる姿が想像できてしまったら。
ホント、たちの悪い男だ…
「…なあ、花見には少し早くねえか?」
頭上を仰ぎ見てから傍らの森永に目をやる。
確かに咲いてはいるが、明らかに花より蕾の方が多い。
ぷっくりと膨らんだ桜色の蕾が開くにはあと数日かかりそうだ。
まだ三分咲きってとこだろう。
「そうですね。まだちょっと早かったかな…」
花見というからにはもう少し花があった方がいいんじゃねえのか?
オレは花が咲いていようと蕾だろうとどっちでもいいけど、お前は桜の花が見たいんだろ?
なのに、蕾ばかりの桜を見上げた森永は少しも残念そうじゃなく、むしろ楽しげに見えた。
「でも…。すぐに咲いたらつまらないと思いません?」
「?」
桜から視線を外すと、首を傾げるオレに森永は心底嬉しそうに笑う。
「ゆっくり。少しずつでいいんです。長い冬を超えて。春には必ず咲いてくれるってオレはもう知ってるから。待つのが嬉しい。ほころんでいくその姿を眺めていたいんです」
「……」
…全然。
意味分かんねえよ…
「それは…桜の話だよな?」
「桜の話ですよ?」
ゆらりと揺れる黒い瞳と髪を。
淡くほころび始めた桜で色づく闇の中で見上げる。
「先輩…好き…」
甘い甘い囁きは長い年月をかけて染み渡り春を待つ。
ったく、気の長げえ話…
ふわり。
ゆっくり、少しずつ色づく。
三分の桜みたいにほころぶ唇と唇を寄せあった。
fin.
舞い散る桜の中でのちゅうは確か去年書いたので、今年は咲ききる前の桜の中でのキスにしてみました。
お付き合いありがとうございました!
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『最後のキス〜第1話〜』
2012/04/18 Wed. 11:23 [脳内劇場]
今回の妄想は8巻の本編終了後にもう一悶着起こしてみたいな♪
…と本能のおもむくままに書き殴ったものです。
そして実はこれ、書き始めたのはかなり前のくせに未完だったりします。
もちろん最後まで書く気はあるんだけど、どうも詰まっちゃって気に入らない…とお悩み放置中です。
なので、この続きがいつになるか正直分からないです。
書ける時は一気にがーっと進むけど、駄目な時は数か月放置とかするので…
そんな未完成なものでも良かったら暇をつぶしていってください♪
では…
…と本能のおもむくままに書き殴ったものです。
そして実はこれ、書き始めたのはかなり前のくせに未完だったりします。
もちろん最後まで書く気はあるんだけど、どうも詰まっちゃって気に入らない…とお悩み放置中です。
なので、この続きがいつになるか正直分からないです。
書ける時は一気にがーっと進むけど、駄目な時は数か月放置とかするので…
そんな未完成なものでも良かったら暇をつぶしていってください♪
では…
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《本来のイメージがかなり損なわれています。苦手な方はお読みにならないで下さい》
ほんの気まぐれ。軽い気持ちだった。
──もう逃げない
そう言ってオレにキスをくれた先輩を疑ったんじゃない。
本当に。すごく、すごく嬉しかったから。
だから…
浮かれてた。
そう。あの時のオレを正しく表現するならまさしくそれだった。
どうしてもほしくて。でも、どうやってもオレには堕ちてきてくれなくて。
それでも、この人以外なんてオレにはもうずっと考えられなくて。
だから、たどたどしい初めてみたいなあのキスをもらって、オレは浮かれてたんだ──
『最後のキス』
〜第1話〜
「先輩♪今夜いいですか?」
「いいって…なにが?」
「もちろん、えっちですよ♪えっち♪先輩、この間、もう逃げないって言ってくれたでしょ♪」
「……っ!!!!」
途端に先輩の顔が真っ赤に染まった。
あー…、オレ、相当ヤバいな…
こんなことが嬉しくてたまんない。
口をぱくぱくさせて固まってしまった真っ赤な先輩がこのあと言う台詞も行動もオレには完璧に予想できていた。
『いいわけねえだろ!!死ね、ばか!!』
そう怒鳴って先輩の必殺の右ストレートがオレの左頬にクリティカルヒット!
いやいや、問答無用に拳が飛んでくるのが先かも?
順番はどうあれ、殴られるのは確定だ。先輩の場合、口も達者だけどそれ以上に手の方が早いから。
これまで何度その拳の餌食になったことか…
殴られるのが分かってても、先輩がオレを受け入れてくれた今はこんなくだらないやり取りでさえ嬉しくて仕方ないんだから、オレってホント重症だよなあ。
「…っ…」
おっと、にやけてる場合じゃなかった。
やっと硬直が解けた様子の先輩にオレは奥歯をぐっと噛みしめた。
食らうと分かっててもさすがに無防備な状態で殴られるのは危険すぎる。ちゃんと構えとかないと。
罵声?拳?
どっちが先?
俯いて表情の読めない先輩の次の動きを見逃さないように固唾を飲んで見守った。
でも、次の瞬間、動いたのは怒鳴るための唇でも拳を握った手でもなく、
──とん…
長い髪が顔を隠したままの頭がゆっくりと傾いてきて、ぽすっとオレの肩で止まった。
……え?
「……った」
「へ?今、なんて?」
我ながら素っ頓狂な声だったと思う。まぬけな顔だったとも思う。
でも、予想外の出来事が起こったら誰でも頭が真っ白になって、馬鹿みたいに目の前のあり得ない現実を見てることしかできないに違いない。
「だから。分かったって言ってんだよ」
ごめん、先輩。
オレにはなにが起こってるのか全然分からないです…
本当に…
一体、オレの身になにが起こってんの!?
なぜなのかは全く分からないけれどやる気満々の先輩と、365日いつもやる気満々だけれど今はやる気よりも謎で頭がいっぱいのオレはベッドの上で向かい合わせになっていた。
オレの方は正座だ。拒否されるのが当たり前だったオレにとって、これ以上の異常事態にかつて遭遇したことがない。緊張して背筋も伸びるってもんだ。
「…あの、先輩?」
沈黙を破ったのはオレ。いつまでもこうしてたって埒が明かない。
「ん?なんだ?」
「えと…ほ、本気なんですか?さっきの…」
絶対に『嫌だ!』って言われると思ってたし。別にそれでよかった。
したくないなんて綺麗ごとを言うつもりはないけれど、今は他にもっと…
うまく言えないけど、もっと先輩を分かりたいと思ってた。
だから、まさか頷かれるとは思ってなくて…オレの聞き間違いじゃないんですか?
「本気だぞ?お前、やりたいんだろ?」
「…まあ…やりたいかやりたくないかって聞かれれば、やりたい、ですけど…」
「?」
先輩曰く、年中発情してるオレが妙に歯切れ悪くこんなことを言えばそりゃ首も傾げたくなるだろう。気持ちは分からなくもない。…でも!
今、首を傾げたいのはオレなんですけど!
先輩以上にオレの方がちんぷんかんぷんなんだってば!
相変わらず、突飛というかなんというか…
ホント、どーゆうつもりなんだ、この人?
「……」
「…おい」
まさか、ここまできて先輩お得意の『そーゆう意味じゃねー!』ってオチだったりしないよね?
「……」
「おい!」
いや、さすがにのこのこオレの部屋までついて来てそれはないか…
えー…、じゃああとはなに?
どう解釈したら先輩のこの奇怪な行動を論理的に説明できるんだ?
うーん…
「……」
「おいっ!!森永っ!!」
「ぅ、わっ!?」
ずいっと一気に距離を詰めて目前に迫った先輩に思わずびくっと後ずさる。
「あ、はい!なんですか、先輩?」
「やんねえのか?やらないなら部屋戻っていいか?」
「わーーー!!だめ!待って!ごめんなさい!」
「なに謝ってんだよ…変なやつだな」
心外な!
変なのは先輩の方でしょ!?
なんで「分かった」なの?
なんでそんな落ち着いてんの?
なに考えてんの!?
「そのー…やる前にひとつ聞いていいですか?」
「なんだ?」
理由なんか今はどうだっていいじゃないか!
せっかく先輩がその気になってくれてんだからとりあえず今は行け!
そう囁くもうひとりの自分に敢えてそむいて、一番シンプルだけれども、先輩の場合は最もあり得ないという理由で真っ先に却下した、ある意味当たり前のことをオレは聞いた。
「先輩は…オレとやりたいの…?」
ものすごく正直に白状すると、ちょっと期待していた。だって他に理由が思いつかない。
でも、儚い期待はあっさり裏切られた。
「え?いや?やらなくて済むならやりたくねえ。疲れるし」
「え゛……」
なにそれ…
やっぱ、そーゆう意味じゃねー!ってオチ!?
オレ、遊ばれた!?
ひどい…先輩…
オレの純粋で切実な欲望を弄ぶなんて…
そんなに嫌ならここまでひっぱんないで最初に一撃で仕留めてくださいよ!!
オレ、ちゃんと殴られる覚悟してたでしょ!!
「でも…」
「?」
「でも、お前はやりたいんだろ?」
「!?」
先輩?
それってどーゆう意味?
先輩じゃなくて、オレなの?
それって…それって…
「だったら…」
「ちょ、ちょっと待って!!…あの。オレ、そーゆうのはいらないです。そんなの…もう違うっていうか…全然、嬉しくないです」
「森永?」
無理矢理とかオレだけが…とか、そーゆうのじゃなくて。
ちゃんと先輩にも思ってもらいたい。
「オレが先輩をいつでも抱きたいと思ってるのは当たり前でしょ?オレは先輩が好きなんだから。いつも触れていたい。でも、だからって先輩が無理にそれに付き合う必要はないんですよ?嫌なら嫌って言ってくれて構わないし。先輩が嫌なら…しない」
ちゃんと伝わったと思ったのに。
先輩もオレとのそーゆうことをちゃんと考えてくれたんだと思ったのに。
これじゃ、前と同じ…いや…同情された分、前よりずっと遠い…
「嫌だとは言ってねえだろ!」
「は?さっき言ったじゃないですか!?『やらないで済むならやりたくない』って」
「あれはそーゆう意味じゃねーって!」
「…ふっ。またそれですか?先輩はいっつも最後にはそればっかり!じゃあ、どーゆう意味だって言うんですか!?オレにも分かるように言ってくださいよ!」
「それは…っ」
「今度はだんまりですか?…もういいです。どうぞ自分の部屋に戻ってください。先輩がここにいる意味もうないですから」
こんなのただの八つ当たりだ。
自分の思い通りにならない子供が駄々をこねているのと変わらない。
分かってる。そんなのオレだって分かってる。
でも、痛くて…
「だから、違うって…!ちゃんと話を…」
「聞いてるでしょ!!!!」
じわじわ広がる痛みに急速に蝕まれて、止まらない。止まれない。
「……っつ!!」
力任せに掴んだ手首を強引にベッドに縫い止めて、オレと同じように痛みに顔を歪めた先輩を見下ろした。
吐き出せばこの痛みが少しでも消えてくれるんじゃないかと縋るように声を振り絞る。
「オレはいつだって先輩に聞いてる!答えてくれないのは先輩の方じゃないか!いつもいつも…逃げたくせに…。もう逃げないって言ったくせに…っ!」
そこでオレはふと気づいた。
「ああ…そーゆう意味?」
「森永?」
自分の馬鹿さ加減に笑いが込み上げてきた。
唐突に蘇る。
──ナンデモツゴウヨクカイシャクシヤガッテ
散々言われたこの言葉の意味の正しさを初めて理解した気がした。
本当にその通りだ。自分でも滑稽すぎて呆れるくらい。
そっか…また都合よく解釈しすぎたんだ。
先輩が言ったのはオレが望んだ意味じゃない。
「逃げない」ってそーゆう…
「なんだ…それならそうと勿体ぶらないでさっさと言えばいいのに…」
「森永?お前、どうし…」
「なんだ…あんた、無理矢理やられんのが好きなんだ?」
「なっ!?なに言って…っ、ンッ!ふざけんな…っ、離せっ!んん──ッ」
これまでで一番最低のキスなのに、これまでのどのキスよりも甘かった。
目の前の人の顔も見えないほど眩んでむせかえるほど、甘く甘くオレを蝕んでいった。
〜第2話へ…
まだ書き上げていないのでもしかしたら変更があるかもですが、全3話の予定です。
そして、今回のテーマは「痛いキス」。
3話に渡って、3つの痛々しいキスが書けたらいいなと思ってます。
まあ、こういうのは感じ方は人それぞれなので「全然痛くねーよ!」と思われるかもしれないですが…
1話目、最初の痛いキス。
ベタベタな展開が早くも透けて見えますが、ネガティブ体質の森永君の痛い思い込みによる痛いキスです。
私の勝手なイメージですが、森永君て基本、暗いよね。
それが嫌いとかじゃなくてですね、色んな意味で正反対の性質の宗一兄さんと森永君はお似合いのふたりだなと思って。
そのへんのふたりの明と暗を「痛いキス」で書きたいな…
って、なに言ってんだか分かんなくなってきたのでこの辺で!
お付き合いありがとうございました!
《本来のイメージがかなり損なわれています。苦手な方はお読みにならないで下さい》
ほんの気まぐれ。軽い気持ちだった。
──もう逃げない
そう言ってオレにキスをくれた先輩を疑ったんじゃない。
本当に。すごく、すごく嬉しかったから。
だから…
浮かれてた。
そう。あの時のオレを正しく表現するならまさしくそれだった。
どうしてもほしくて。でも、どうやってもオレには堕ちてきてくれなくて。
それでも、この人以外なんてオレにはもうずっと考えられなくて。
だから、たどたどしい初めてみたいなあのキスをもらって、オレは浮かれてたんだ──
『最後のキス』
〜第1話〜
「先輩♪今夜いいですか?」
「いいって…なにが?」
「もちろん、えっちですよ♪えっち♪先輩、この間、もう逃げないって言ってくれたでしょ♪」
「……っ!!!!」
途端に先輩の顔が真っ赤に染まった。
あー…、オレ、相当ヤバいな…
こんなことが嬉しくてたまんない。
口をぱくぱくさせて固まってしまった真っ赤な先輩がこのあと言う台詞も行動もオレには完璧に予想できていた。
『いいわけねえだろ!!死ね、ばか!!』
そう怒鳴って先輩の必殺の右ストレートがオレの左頬にクリティカルヒット!
いやいや、問答無用に拳が飛んでくるのが先かも?
順番はどうあれ、殴られるのは確定だ。先輩の場合、口も達者だけどそれ以上に手の方が早いから。
これまで何度その拳の餌食になったことか…
殴られるのが分かってても、先輩がオレを受け入れてくれた今はこんなくだらないやり取りでさえ嬉しくて仕方ないんだから、オレってホント重症だよなあ。
「…っ…」
おっと、にやけてる場合じゃなかった。
やっと硬直が解けた様子の先輩にオレは奥歯をぐっと噛みしめた。
食らうと分かっててもさすがに無防備な状態で殴られるのは危険すぎる。ちゃんと構えとかないと。
罵声?拳?
どっちが先?
俯いて表情の読めない先輩の次の動きを見逃さないように固唾を飲んで見守った。
でも、次の瞬間、動いたのは怒鳴るための唇でも拳を握った手でもなく、
──とん…
長い髪が顔を隠したままの頭がゆっくりと傾いてきて、ぽすっとオレの肩で止まった。
……え?
「……った」
「へ?今、なんて?」
我ながら素っ頓狂な声だったと思う。まぬけな顔だったとも思う。
でも、予想外の出来事が起こったら誰でも頭が真っ白になって、馬鹿みたいに目の前のあり得ない現実を見てることしかできないに違いない。
「だから。分かったって言ってんだよ」
ごめん、先輩。
オレにはなにが起こってるのか全然分からないです…
本当に…
一体、オレの身になにが起こってんの!?
なぜなのかは全く分からないけれどやる気満々の先輩と、365日いつもやる気満々だけれど今はやる気よりも謎で頭がいっぱいのオレはベッドの上で向かい合わせになっていた。
オレの方は正座だ。拒否されるのが当たり前だったオレにとって、これ以上の異常事態にかつて遭遇したことがない。緊張して背筋も伸びるってもんだ。
「…あの、先輩?」
沈黙を破ったのはオレ。いつまでもこうしてたって埒が明かない。
「ん?なんだ?」
「えと…ほ、本気なんですか?さっきの…」
絶対に『嫌だ!』って言われると思ってたし。別にそれでよかった。
したくないなんて綺麗ごとを言うつもりはないけれど、今は他にもっと…
うまく言えないけど、もっと先輩を分かりたいと思ってた。
だから、まさか頷かれるとは思ってなくて…オレの聞き間違いじゃないんですか?
「本気だぞ?お前、やりたいんだろ?」
「…まあ…やりたいかやりたくないかって聞かれれば、やりたい、ですけど…」
「?」
先輩曰く、年中発情してるオレが妙に歯切れ悪くこんなことを言えばそりゃ首も傾げたくなるだろう。気持ちは分からなくもない。…でも!
今、首を傾げたいのはオレなんですけど!
先輩以上にオレの方がちんぷんかんぷんなんだってば!
相変わらず、突飛というかなんというか…
ホント、どーゆうつもりなんだ、この人?
「……」
「…おい」
まさか、ここまできて先輩お得意の『そーゆう意味じゃねー!』ってオチだったりしないよね?
「……」
「おい!」
いや、さすがにのこのこオレの部屋までついて来てそれはないか…
えー…、じゃああとはなに?
どう解釈したら先輩のこの奇怪な行動を論理的に説明できるんだ?
うーん…
「……」
「おいっ!!森永っ!!」
「ぅ、わっ!?」
ずいっと一気に距離を詰めて目前に迫った先輩に思わずびくっと後ずさる。
「あ、はい!なんですか、先輩?」
「やんねえのか?やらないなら部屋戻っていいか?」
「わーーー!!だめ!待って!ごめんなさい!」
「なに謝ってんだよ…変なやつだな」
心外な!
変なのは先輩の方でしょ!?
なんで「分かった」なの?
なんでそんな落ち着いてんの?
なに考えてんの!?
「そのー…やる前にひとつ聞いていいですか?」
「なんだ?」
理由なんか今はどうだっていいじゃないか!
せっかく先輩がその気になってくれてんだからとりあえず今は行け!
そう囁くもうひとりの自分に敢えてそむいて、一番シンプルだけれども、先輩の場合は最もあり得ないという理由で真っ先に却下した、ある意味当たり前のことをオレは聞いた。
「先輩は…オレとやりたいの…?」
ものすごく正直に白状すると、ちょっと期待していた。だって他に理由が思いつかない。
でも、儚い期待はあっさり裏切られた。
「え?いや?やらなくて済むならやりたくねえ。疲れるし」
「え゛……」
なにそれ…
やっぱ、そーゆう意味じゃねー!ってオチ!?
オレ、遊ばれた!?
ひどい…先輩…
オレの純粋で切実な欲望を弄ぶなんて…
そんなに嫌ならここまでひっぱんないで最初に一撃で仕留めてくださいよ!!
オレ、ちゃんと殴られる覚悟してたでしょ!!
「でも…」
「?」
「でも、お前はやりたいんだろ?」
「!?」
先輩?
それってどーゆう意味?
先輩じゃなくて、オレなの?
それって…それって…
「だったら…」
「ちょ、ちょっと待って!!…あの。オレ、そーゆうのはいらないです。そんなの…もう違うっていうか…全然、嬉しくないです」
「森永?」
無理矢理とかオレだけが…とか、そーゆうのじゃなくて。
ちゃんと先輩にも思ってもらいたい。
「オレが先輩をいつでも抱きたいと思ってるのは当たり前でしょ?オレは先輩が好きなんだから。いつも触れていたい。でも、だからって先輩が無理にそれに付き合う必要はないんですよ?嫌なら嫌って言ってくれて構わないし。先輩が嫌なら…しない」
ちゃんと伝わったと思ったのに。
先輩もオレとのそーゆうことをちゃんと考えてくれたんだと思ったのに。
これじゃ、前と同じ…いや…同情された分、前よりずっと遠い…
「嫌だとは言ってねえだろ!」
「は?さっき言ったじゃないですか!?『やらないで済むならやりたくない』って」
「あれはそーゆう意味じゃねーって!」
「…ふっ。またそれですか?先輩はいっつも最後にはそればっかり!じゃあ、どーゆう意味だって言うんですか!?オレにも分かるように言ってくださいよ!」
「それは…っ」
「今度はだんまりですか?…もういいです。どうぞ自分の部屋に戻ってください。先輩がここにいる意味もうないですから」
こんなのただの八つ当たりだ。
自分の思い通りにならない子供が駄々をこねているのと変わらない。
分かってる。そんなのオレだって分かってる。
でも、痛くて…
「だから、違うって…!ちゃんと話を…」
「聞いてるでしょ!!!!」
じわじわ広がる痛みに急速に蝕まれて、止まらない。止まれない。
「……っつ!!」
力任せに掴んだ手首を強引にベッドに縫い止めて、オレと同じように痛みに顔を歪めた先輩を見下ろした。
吐き出せばこの痛みが少しでも消えてくれるんじゃないかと縋るように声を振り絞る。
「オレはいつだって先輩に聞いてる!答えてくれないのは先輩の方じゃないか!いつもいつも…逃げたくせに…。もう逃げないって言ったくせに…っ!」
そこでオレはふと気づいた。
「ああ…そーゆう意味?」
「森永?」
自分の馬鹿さ加減に笑いが込み上げてきた。
唐突に蘇る。
──ナンデモツゴウヨクカイシャクシヤガッテ
散々言われたこの言葉の意味の正しさを初めて理解した気がした。
本当にその通りだ。自分でも滑稽すぎて呆れるくらい。
そっか…また都合よく解釈しすぎたんだ。
先輩が言ったのはオレが望んだ意味じゃない。
「逃げない」ってそーゆう…
「なんだ…それならそうと勿体ぶらないでさっさと言えばいいのに…」
「森永?お前、どうし…」
「なんだ…あんた、無理矢理やられんのが好きなんだ?」
「なっ!?なに言って…っ、ンッ!ふざけんな…っ、離せっ!んん──ッ」
これまでで一番最低のキスなのに、これまでのどのキスよりも甘かった。
目の前の人の顔も見えないほど眩んでむせかえるほど、甘く甘くオレを蝕んでいった。
〜第2話へ…
まだ書き上げていないのでもしかしたら変更があるかもですが、全3話の予定です。
そして、今回のテーマは「痛いキス」。
3話に渡って、3つの痛々しいキスが書けたらいいなと思ってます。
まあ、こういうのは感じ方は人それぞれなので「全然痛くねーよ!」と思われるかもしれないですが…
1話目、最初の痛いキス。
ベタベタな展開が早くも透けて見えますが、ネガティブ体質の森永君の痛い思い込みによる痛いキスです。
私の勝手なイメージですが、森永君て基本、暗いよね。
それが嫌いとかじゃなくてですね、色んな意味で正反対の性質の宗一兄さんと森永君はお似合いのふたりだなと思って。
そのへんのふたりの明と暗を「痛いキス」で書きたいな…
って、なに言ってんだか分かんなくなってきたのでこの辺で!
お付き合いありがとうございました!
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大輪の真下
2012/04/09 Mon. 16:23 [ちょっとだけ脳内劇場]
週末にお花見してきました。
桜はなんであんなに綺麗なんでしょうね。
花はみんなどれも綺麗なのに、桜の美しさは特別です。
日本に生まれて本当に良かったわ…としみじみ思います。
で、ここはやっぱり「お花見妄想」だよね♪
ということで。
本日の妄想はお花見ネタ…
なんだけど、ちょっと別のお花見妄想です。
そして、前半はほぼリアルな私のお花見レポです!
では…
桜はなんであんなに綺麗なんでしょうね。
花はみんなどれも綺麗なのに、桜の美しさは特別です。
日本に生まれて本当に良かったわ…としみじみ思います。
で、ここはやっぱり「お花見妄想」だよね♪
ということで。
本日の妄想はお花見ネタ…
なんだけど、ちょっと別のお花見妄想です。
そして、前半はほぼリアルな私のお花見レポです!
では…
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《本来のイメージがかなり損なわれています。苦手な方は読みにならないで下さい》
頭上いっぱい。
視界いっぱい。
降りそそぐ大輪の花。
ドン──
目を閉じた瞬間にまた、花開く。
大輪の真下
「先輩、早く!」
「ちょっと待てって、森永!どこまで行くんだよ!」
「早く早く!始まっちゃう!」
「始まるってなにが!」
人混みを掻き分けて。
はぐれないように…と勝手に繋がれた手に引かれて。
森永の背中を追いかける。
目的も理由も分からないまま。
「おい!森永!」
「良かった…間に合った…」
急に止まって振り向くから、森永の腕の中に飛び込むようにぶつかった。
「急に止まんな!」
慌てて離れようとした時…
ドン
鼓膜がビリビリ震えるほどの大きな破裂音。
次いで、夜空一面に広がるまばゆい光。
「え…花火…?」
「驚いた?昼間は桜。夜は花火。究極の花見三昧です♪」
得意げに森永は笑った。
「花火は真下で見るのが最高に綺麗なんですよ」
オレはただただ圧倒されて、ぎゅっと抱きしめられたのを咎めるのも忘れて大輪の花に目を奪われていた。
「…すげ」
森永が得意になるのも頷ける。
これは、本当にすごい…
近すぎて視界に収まりきらない。
音と光が降ってきて、落ちてぶつかるのではないかと不安になる。
ひゅー…
ドン…
パラパラ…
次々打ち上がる色とりどりの花火。
「…すげえな…」
「うん…ホント、すごい…」
「ああ…ホント、すげえ…」
ふたりして「すごい」を繰り返してるだけなんてバカみたいだけれど、それしか言葉が出てこないんだから仕方ない。
「でも…首痛いですね、この姿勢」
「確かに…」
真上の花火を見るにはめいっぱい見上げる必要があるわけで。
長時間この体勢は厳しい。
「それに、近すぎて花火の残骸が降ってくるし…煙もすごいし…」
「…花火は真下が最高だっつったのお前だよな?」
「うーん…アングルは真下が最高だけど、色々弊害があるのがつらいところなんですよねー…」
「なんだそりゃ」
「それでも。やっぱり花火は真下が最高かな♪」
「そうだな…ん?……え?ちょ、……んっ」
ちゅ
「こんな人混みでキスしても誰も気づかない…ね♪」
「なっ!?おま…、今、な、に…して…っ」
「大丈夫。みんな花火に夢中で誰もオレたちのことなんか見てないです」
「見られるとか見られないとか、そーゆうことじゃねえだろ!!」
「じゃあ、なにが問題?」
「それ以前の問題だ!」
「それって?」
「だからっ!!……ん、んん!?」
ちゅ
「ねえ、なにがだめなの?」
「…っ、ちょ、おい…!バ、バカ…よせ…寄るなって…近い…っ」
「近づかないとキスできないよ?」
「だから!こんなとこでキスすんなっ!」
「どうして?」
「ど、どうしてって…ここ外だし…誰かに見られるかもしんないし…」
「さっきは見られるとか見られないの問題じゃないって言ったのに?」
「それは…!ちっ…人の上げ足を取んじゃねーよ!常識で考えれば分かるだろ!」
「常識って?オレの常識では今はキスするところだよ?」
「お前のおかしな常識なんか知るか!とにかく、キスはやめ…んん…っ」
ちゅ
ちゅ
「ねえ、どうしてそんな意地悪言うの?」
「意地悪なのはお前だろ!…なんでお前はいつも…ん、ん、ん…」
ちゅ
ちゅ
ちゅ
「『なんでお前はいつもオレを困らせる?』」
「わ、分かってんならもうやめろってば!…ん…っ」
ちゅ
「どうして困るの?オレとキスするのはいや?」
「そ、そんなこと言ってな…」
ちゅっ、ちゅっ、ちゅ…
「ん…っ、ふ…っ」
ちゅ…ちゅ…ちゅ…
ちゅ
「ん…ん、ふ…んっ…もりなが…も、やめ…っ、んん…」
「…だめ。そのお願いは聞いてあげない♪」
ちゅっ
ちゅっ
「…っ、…っ」
「ほら、先輩。花火がすごく綺麗ですよ♪ちゃんと見てる?」
ちゅ
「ん…はぁ…、…オレは今それどころじゃねー…」
「ん?なんで?」
「お前なっ!!んんっ」
ちゅう
「こんな近くで見られる機会なんて滅多にないですよ?」
「じゃあ、もうやめろよ!」
「なにを?」
「キス…ん!!んんー…」
ちゅ、ちゅ、ちゅう〜
「ん、ん、んんー…ぷはっ…てめえ…やめろと言ったそばから…っ!」
「あー…ごめん、ごめん。キスして♪って言ったのかと♪」
「誰がそんなこと…っ、…ん」
ちゅ
「ちょ、森永…んんっ!」
ちゅ
「ま、待て…ん」
ちゅ
「…んふ…ちょっと…んん…マジで…んっ!…花火…終わっちまう…」
ちゅ
「じゃあ、今のうちにいっぱいしないと♪…いい?」
「…はぁはぁ…っ、さ、散々勝手にしといてなにさらっと図々しいこと言ってんだ、バカ!!だめに決まってんだろ、ウルトラバカ!!」
「……ケチ」
「お前は…っ!公然わいせつ罪で捕まりたいのか!?」
「それは…ちょっといやかな?」
「だったら破廉恥行為は慎め!」
「はーい。…家までは大人しく我慢するしかないか」
「そうそう、大人しく我慢…ん?家までは?おい、森永?」
「あ!ほら、先輩!最後の花火が上がりますよ!」
「…今、あからさまに誤魔化しただろ?」
ドン
上がると同時に湧き上がる一際大きな歓声。
それが合図のように、次々と打ち上げられるたくさんの花火。
夜空いっぱい。
視界いっぱい。
幾つも幾つも折り重なって咲く大輪の花。
その真下で。
「綺麗ですね」
「まあな!!!!」
「なに怒ってるの?」
「別にっ!!!!」
「……先輩?」
「ああ゛?」
「大好き…」
ちゅっ
「……っ!!!!」
「来年もいっしょに見ましょうね♪」
「……おう」
来年も。
ゆっくり見物するのは無理そうだ…
fin.
絶対、みんな見てる!!
超ガン見してる!!
今回は「これでもかっ!!」ってくらいのしつこいちゅう妄想なんですけど。
書きたかったのはしつこいキスじゃなくて、「キスしながら会話するふたり」なんです。
森永君と宗一兄さんて結構、会話してますよね?
あれやこれやの真っ最中に。
あーゆうふたりが好き♪
あの感じが少しでも伝わってたら嬉しいです♪
さて。
冒頭で言ったようにちゅう以外はほぼ我が家のお花見レポです。
昼は桜を眺め、夜は花火。
春の花火って珍しい上に、この花火の最大の魅力は打ち上げる場所が目と鼻の先ってことです。
あの迫力は本当にすごかった。
ホントに真上に打ち上がる。
視界に全部入りきらない。
で、「火の粉に注意してー!!火の粉が舞ってます!!ご注意くださーい!!」って会場警備のおじさんの叫びが終始聞こえます。
花火の残骸やら灰やらもガンガン降ってきます。
私の顔の横を何度もなにかが掠めました。
そして、首が痛かった…
お付き合いありがとうございました!
《本来のイメージがかなり損なわれています。苦手な方は読みにならないで下さい》
頭上いっぱい。
視界いっぱい。
降りそそぐ大輪の花。
ドン──
目を閉じた瞬間にまた、花開く。
大輪の真下
「先輩、早く!」
「ちょっと待てって、森永!どこまで行くんだよ!」
「早く早く!始まっちゃう!」
「始まるってなにが!」
人混みを掻き分けて。
はぐれないように…と勝手に繋がれた手に引かれて。
森永の背中を追いかける。
目的も理由も分からないまま。
「おい!森永!」
「良かった…間に合った…」
急に止まって振り向くから、森永の腕の中に飛び込むようにぶつかった。
「急に止まんな!」
慌てて離れようとした時…
ドン
鼓膜がビリビリ震えるほどの大きな破裂音。
次いで、夜空一面に広がるまばゆい光。
「え…花火…?」
「驚いた?昼間は桜。夜は花火。究極の花見三昧です♪」
得意げに森永は笑った。
「花火は真下で見るのが最高に綺麗なんですよ」
オレはただただ圧倒されて、ぎゅっと抱きしめられたのを咎めるのも忘れて大輪の花に目を奪われていた。
「…すげ」
森永が得意になるのも頷ける。
これは、本当にすごい…
近すぎて視界に収まりきらない。
音と光が降ってきて、落ちてぶつかるのではないかと不安になる。
ひゅー…
ドン…
パラパラ…
次々打ち上がる色とりどりの花火。
「…すげえな…」
「うん…ホント、すごい…」
「ああ…ホント、すげえ…」
ふたりして「すごい」を繰り返してるだけなんてバカみたいだけれど、それしか言葉が出てこないんだから仕方ない。
「でも…首痛いですね、この姿勢」
「確かに…」
真上の花火を見るにはめいっぱい見上げる必要があるわけで。
長時間この体勢は厳しい。
「それに、近すぎて花火の残骸が降ってくるし…煙もすごいし…」
「…花火は真下が最高だっつったのお前だよな?」
「うーん…アングルは真下が最高だけど、色々弊害があるのがつらいところなんですよねー…」
「なんだそりゃ」
「それでも。やっぱり花火は真下が最高かな♪」
「そうだな…ん?……え?ちょ、……んっ」
ちゅ
「こんな人混みでキスしても誰も気づかない…ね♪」
「なっ!?おま…、今、な、に…して…っ」
「大丈夫。みんな花火に夢中で誰もオレたちのことなんか見てないです」
「見られるとか見られないとか、そーゆうことじゃねえだろ!!」
「じゃあ、なにが問題?」
「それ以前の問題だ!」
「それって?」
「だからっ!!……ん、んん!?」
ちゅ
「ねえ、なにがだめなの?」
「…っ、ちょ、おい…!バ、バカ…よせ…寄るなって…近い…っ」
「近づかないとキスできないよ?」
「だから!こんなとこでキスすんなっ!」
「どうして?」
「ど、どうしてって…ここ外だし…誰かに見られるかもしんないし…」
「さっきは見られるとか見られないの問題じゃないって言ったのに?」
「それは…!ちっ…人の上げ足を取んじゃねーよ!常識で考えれば分かるだろ!」
「常識って?オレの常識では今はキスするところだよ?」
「お前のおかしな常識なんか知るか!とにかく、キスはやめ…んん…っ」
ちゅ
ちゅ
「ねえ、どうしてそんな意地悪言うの?」
「意地悪なのはお前だろ!…なんでお前はいつも…ん、ん、ん…」
ちゅ
ちゅ
ちゅ
「『なんでお前はいつもオレを困らせる?』」
「わ、分かってんならもうやめろってば!…ん…っ」
ちゅ
「どうして困るの?オレとキスするのはいや?」
「そ、そんなこと言ってな…」
ちゅっ、ちゅっ、ちゅ…
「ん…っ、ふ…っ」
ちゅ…ちゅ…ちゅ…
ちゅ
「ん…ん、ふ…んっ…もりなが…も、やめ…っ、んん…」
「…だめ。そのお願いは聞いてあげない♪」
ちゅっ
ちゅっ
「…っ、…っ」
「ほら、先輩。花火がすごく綺麗ですよ♪ちゃんと見てる?」
ちゅ
「ん…はぁ…、…オレは今それどころじゃねー…」
「ん?なんで?」
「お前なっ!!んんっ」
ちゅう
「こんな近くで見られる機会なんて滅多にないですよ?」
「じゃあ、もうやめろよ!」
「なにを?」
「キス…ん!!んんー…」
ちゅ、ちゅ、ちゅう〜
「ん、ん、んんー…ぷはっ…てめえ…やめろと言ったそばから…っ!」
「あー…ごめん、ごめん。キスして♪って言ったのかと♪」
「誰がそんなこと…っ、…ん」
ちゅ
「ちょ、森永…んんっ!」
ちゅ
「ま、待て…ん」
ちゅ
「…んふ…ちょっと…んん…マジで…んっ!…花火…終わっちまう…」
ちゅ
「じゃあ、今のうちにいっぱいしないと♪…いい?」
「…はぁはぁ…っ、さ、散々勝手にしといてなにさらっと図々しいこと言ってんだ、バカ!!だめに決まってんだろ、ウルトラバカ!!」
「……ケチ」
「お前は…っ!公然わいせつ罪で捕まりたいのか!?」
「それは…ちょっといやかな?」
「だったら破廉恥行為は慎め!」
「はーい。…家までは大人しく我慢するしかないか」
「そうそう、大人しく我慢…ん?家までは?おい、森永?」
「あ!ほら、先輩!最後の花火が上がりますよ!」
「…今、あからさまに誤魔化しただろ?」
ドン
上がると同時に湧き上がる一際大きな歓声。
それが合図のように、次々と打ち上げられるたくさんの花火。
夜空いっぱい。
視界いっぱい。
幾つも幾つも折り重なって咲く大輪の花。
その真下で。
「綺麗ですね」
「まあな!!!!」
「なに怒ってるの?」
「別にっ!!!!」
「……先輩?」
「ああ゛?」
「大好き…」
ちゅっ
「……っ!!!!」
「来年もいっしょに見ましょうね♪」
「……おう」
来年も。
ゆっくり見物するのは無理そうだ…
fin.
絶対、みんな見てる!!
超ガン見してる!!
今回は「これでもかっ!!」ってくらいのしつこいちゅう妄想なんですけど。
書きたかったのはしつこいキスじゃなくて、「キスしながら会話するふたり」なんです。
森永君と宗一兄さんて結構、会話してますよね?
あれやこれやの真っ最中に。
あーゆうふたりが好き♪
あの感じが少しでも伝わってたら嬉しいです♪
さて。
冒頭で言ったようにちゅう以外はほぼ我が家のお花見レポです。
昼は桜を眺め、夜は花火。
春の花火って珍しい上に、この花火の最大の魅力は打ち上げる場所が目と鼻の先ってことです。
あの迫力は本当にすごかった。
ホントに真上に打ち上がる。
視界に全部入りきらない。
で、「火の粉に注意してー!!火の粉が舞ってます!!ご注意くださーい!!」って会場警備のおじさんの叫びが終始聞こえます。
花火の残骸やら灰やらもガンガン降ってきます。
私の顔の横を何度もなにかが掠めました。
そして、首が痛かった…
お付き合いありがとうございました!
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彼シャツ
2012/03/29 Thu. 14:23 [ちょっとだけ脳内劇場]
もうすっかり春ですね♪
春に限ったことじゃないけど、季節が変わると買い物せねば!と妙な義務感にかられます。
なんかいい感じの服とか靴とかいっぱい買いたい!!
今日はだらだら雑談妄想です♪
※お礼とお詫び
昨日、「下書き」と「公開」を間違えて数時間放置してしまったのですが、その間に拍手をくださった方、遊びに来てくださった方、ありがとうございます。今日、改めて公開しましたが、記事内容が若干変更されてます。紛らわしくてごめんなさい。
春に限ったことじゃないけど、季節が変わると買い物せねば!と妙な義務感にかられます。
なんかいい感じの服とか靴とかいっぱい買いたい!!
今日はだらだら雑談妄想です♪
※お礼とお詫び
昨日、「下書き」と「公開」を間違えて数時間放置してしまったのですが、その間に拍手をくださった方、遊びに来てくださった方、ありがとうございます。今日、改めて公開しましたが、記事内容が若干変更されてます。紛らわしくてごめんなさい。
-- 続きを読む --
子供の頃から、見た目も中身もかわいい女の子とはかけ離れていた私はいかにも女の子って服があんまり好きじゃなくて。
これ見よがしのリボンとかフリルとかレースとか妙にツルツルテカテカした素材とかキラキラデコってたりとか。
そーゆうのに血がたぎらない。むしろ、萎える…げんなり…
基本、シンプルな服が好きなのですよ、私は。
シンプルなデザインの中に遊び心があったり、こだわりがあったり。
そーゆう服がいいの。
デザインだけならメンズショップの方が断然好み。
なので、時々メンズショップで買います。
メンズサイズの服でも案外普通に着られるんですよ、これが。
お店にもよるのかもだけど、一番小さいサイズだったらほぼ大丈夫かな。
さすがに下の穿く系は厳しいけど、シャツとかカットソーとかパーカーとか。
上半身系なら全く問題なく着られます。
「彼シャツ」いいですよ♪
…全然、彼シャツじゃないですね、私の場合は。
ではでは、正しい彼シャツ妄想(?)をちょっとだけ…
■彼シャツ■
「あれー…おっかしいな…洗濯してここに…」
「ん?なんか探し物か?」
「先輩、オレのシャツ知りません?」
「シャツ…?」
「ええ。ほら、この間買ったやつ…うーん、ないなぁ…どこいったんだろ?あ、先輩の方のクローゼットにまぎれてなかったですか?」
「この間…って…もしかして、縞の…か?」
「そうそう、ブルーのストライプの…って、ん!?ちょっと、先輩!それですよ、探してたの!それ、オレのシャツじゃないですか!なんで先輩が普通に着ちゃってるんですか!?」
「あー…まあ…いいじゃねーか。細かいこと気にすんな」
「細かいとか細かくないとかの問題じゃなくて、オレのシャツだと先輩には大きいでしょ?自分のシャツはどうしたんです?オレ、ちゃんとアイロンかけてしまっておいたでしょ?」
「そーだけど…なんとなく…」
「なんとなく?なんとなく…なんですか?」
「なんとなく…たまにはぶかぶかなのも悪くないっていうか…」
「はあ?なんですか、それ?全然、意味分かんないです。ぶかぶかしてたら駄目でしょ、普通は」
「う、うっさい!なんかそーゆう気分なんだよ!とにかく、今日はオレがこれを着るからお前は別の服にしろ!」
「どんな気分ですか、それ…もう、わがままなんだから…」
「ふん!オレはわがままじゃねえ!お前がケチくさいだけだろ!」
「はいはい、どうせオレは心が狭い男ですよ。あ、ちょっと待って、先輩」
「ん?」
「そんなに気に入ったのなら着てていいですけど、袖はまくった方がいいですよ。このままじゃ邪魔でしょ?」
「お、おう…サンキュ…」
「それにしても…こうして改めて見ると…」
「な、なんだよ?じろじろ見やがって…」
「先輩ってずいぶん小さいですね」
「なっ!?小さ…!?てめえが無駄にデカいんだろ!オレは標準だ!いや、標準よりデカい!」
「それは身長の話でしょ?オレが言ってるのはそーゆうことじゃなくて…」
「?」
「この…肩幅とか…腕の長さとか…」
「ちょ、おい…、なにを…っ」
「首の太さとか…胸の厚みとか…オレと全然違う…オレより全然…」
「んっ…ちょっ…っ!へ、変なとこ触んなよ!」
「変なとこ?服の上から少し触っただけですよ?先輩、感じやすすぎ…」
「うわっ…そこ…背中…やだ…くすぐったい…っ、んん…ぁ、や…っ」
「背中…そんなに感じる?」
「か、感じるなんて言ってねー…、くすぐったい…んだって…っ、んっ」
「…あのさ。もしかして、ホントに気づいてないの?」
「な、に…?」
「くすぐったい場所=感じる場所…ですよ?」
「へ?」
「つまり、先輩は全身感じやすいってことです」
「な、なななな!?ぜ、全身って…」
「だって、先輩はどこもかしこもくすぐったいんでしょ?こことか、こことか、こことか…」
「……っ!?ちょっと…!う、わ…っ、あ、あ、あ…や、やめ…そこ…や、あっ…ん、んん…」
「そこって?耳?頭?首筋?それとも…胸?先輩のくすぐったいポイントってたくさんあってどこなのかちゃんと言ってくれないと分かんないなあ、オレ♪」
「て、てめえ…っ、あとで…覚えてろよ…あとで、ぜってえ後悔させてやるからな…っ」
「『あとで』なんだ?ふふ。いいですよ?あとでなにしてくれるんですか?楽しみにしてますね♪」
「くっ…、すっげえムカつく、お前!…っ、んぁ…」
「…ふ。そんな泣き顔で凄んだってかわいいだけなのに…ホント先輩は色々分かってないですよね」
「うる、さい…っ、んなこと言うの…お前だけ、だろ…っ」
「…そーだね。先輩のこの顔を知ってるのも、先輩の気持ちいいトコを知ってるのも…オレだけでいいよね…?」
「んんっ…!も、やめろって…森永…あっ、あ、あ…ふぁ…あ、も、もう…」
「ん?もう降参ですか?先輩にしては諦めるの早いですね?」
「う…っ、……っ」
「だから。そんな涙をいっぱい浮かべた目で睨んでも駄目だって教えてあげたばっかりでしょ?」
「うっさい!死ね馬鹿ヘンタイ!死ね!」
「まったく…どこまでかわいいんですかね、先輩は…。よいしょ…ほら、じゃあベッドに行きますよ?」
「わっ!てめ、いきなりなにしやがる!勝手に運ぶな!ってか、降ろせ、馬鹿!」
「えー?だって先輩もう腰砕けでどうせ歩けないじゃないですか。オレは別にここでもいいけど、先輩はベッドの方がいいでしょ?駄々こねられても面倒なんで今日は特別にオレが運んであげます♪」
「そんな特別いらねえよ!!ドアホ!!」
「ふーん…あんまりわがままばっかり言うと後悔するのはオレより先輩の方が先になりますよ?」
「……っ!!!?ど、どどどーゆう意味だよ、それ」
「どーゆう意味でしょうね…ふふふ…これからどうするかじっくりゆっくり考えさせてもらいます♪ふふ…」
「おい…森永…?お前、目がやべえって!一体なにするつもりだよ!」
「それは秘密です♪知らない方がいいこともあるんですよ、先輩?ほらほら、早くオレの部屋行きましょう♪」
「い、いやだっ!離せっ!降ろせーーー!!」
fin.
これも全然彼シャツ関係ない妄想ですね…
今回は「先輩がオレのシャツ着てる…!かわいい!」と言ってはしゃぐ森永君の発言は切り捨てました。
そのネタは何度も書いた気がするし。
実際は森永君がこんなかわいい姿の宗一兄さんを見てなにも思わないわけはないのですが、今回、そこはあえてスルー!
じゃないと話が先に進まないのでね。
それにしても。
こーゆう会話のみの妄想だと、どうしても台詞が説明的になっちゃうから妙に「言葉責め」っぽくなりますね…
CDと同じだな…
お付き合いありがとうございました!
子供の頃から、見た目も中身もかわいい女の子とはかけ離れていた私はいかにも女の子って服があんまり好きじゃなくて。
これ見よがしのリボンとかフリルとかレースとか妙にツルツルテカテカした素材とかキラキラデコってたりとか。
そーゆうのに血がたぎらない。むしろ、萎える…げんなり…
基本、シンプルな服が好きなのですよ、私は。
シンプルなデザインの中に遊び心があったり、こだわりがあったり。
そーゆう服がいいの。
デザインだけならメンズショップの方が断然好み。
なので、時々メンズショップで買います。
メンズサイズの服でも案外普通に着られるんですよ、これが。
お店にもよるのかもだけど、一番小さいサイズだったらほぼ大丈夫かな。
さすがに下の穿く系は厳しいけど、シャツとかカットソーとかパーカーとか。
上半身系なら全く問題なく着られます。
「彼シャツ」いいですよ♪
…全然、彼シャツじゃないですね、私の場合は。
ではでは、正しい彼シャツ妄想(?)をちょっとだけ…
■彼シャツ■
「あれー…おっかしいな…洗濯してここに…」
「ん?なんか探し物か?」
「先輩、オレのシャツ知りません?」
「シャツ…?」
「ええ。ほら、この間買ったやつ…うーん、ないなぁ…どこいったんだろ?あ、先輩の方のクローゼットにまぎれてなかったですか?」
「この間…って…もしかして、縞の…か?」
「そうそう、ブルーのストライプの…って、ん!?ちょっと、先輩!それですよ、探してたの!それ、オレのシャツじゃないですか!なんで先輩が普通に着ちゃってるんですか!?」
「あー…まあ…いいじゃねーか。細かいこと気にすんな」
「細かいとか細かくないとかの問題じゃなくて、オレのシャツだと先輩には大きいでしょ?自分のシャツはどうしたんです?オレ、ちゃんとアイロンかけてしまっておいたでしょ?」
「そーだけど…なんとなく…」
「なんとなく?なんとなく…なんですか?」
「なんとなく…たまにはぶかぶかなのも悪くないっていうか…」
「はあ?なんですか、それ?全然、意味分かんないです。ぶかぶかしてたら駄目でしょ、普通は」
「う、うっさい!なんかそーゆう気分なんだよ!とにかく、今日はオレがこれを着るからお前は別の服にしろ!」
「どんな気分ですか、それ…もう、わがままなんだから…」
「ふん!オレはわがままじゃねえ!お前がケチくさいだけだろ!」
「はいはい、どうせオレは心が狭い男ですよ。あ、ちょっと待って、先輩」
「ん?」
「そんなに気に入ったのなら着てていいですけど、袖はまくった方がいいですよ。このままじゃ邪魔でしょ?」
「お、おう…サンキュ…」
「それにしても…こうして改めて見ると…」
「な、なんだよ?じろじろ見やがって…」
「先輩ってずいぶん小さいですね」
「なっ!?小さ…!?てめえが無駄にデカいんだろ!オレは標準だ!いや、標準よりデカい!」
「それは身長の話でしょ?オレが言ってるのはそーゆうことじゃなくて…」
「?」
「この…肩幅とか…腕の長さとか…」
「ちょ、おい…、なにを…っ」
「首の太さとか…胸の厚みとか…オレと全然違う…オレより全然…」
「んっ…ちょっ…っ!へ、変なとこ触んなよ!」
「変なとこ?服の上から少し触っただけですよ?先輩、感じやすすぎ…」
「うわっ…そこ…背中…やだ…くすぐったい…っ、んん…ぁ、や…っ」
「背中…そんなに感じる?」
「か、感じるなんて言ってねー…、くすぐったい…んだって…っ、んっ」
「…あのさ。もしかして、ホントに気づいてないの?」
「な、に…?」
「くすぐったい場所=感じる場所…ですよ?」
「へ?」
「つまり、先輩は全身感じやすいってことです」
「な、なななな!?ぜ、全身って…」
「だって、先輩はどこもかしこもくすぐったいんでしょ?こことか、こことか、こことか…」
「……っ!?ちょっと…!う、わ…っ、あ、あ、あ…や、やめ…そこ…や、あっ…ん、んん…」
「そこって?耳?頭?首筋?それとも…胸?先輩のくすぐったいポイントってたくさんあってどこなのかちゃんと言ってくれないと分かんないなあ、オレ♪」
「て、てめえ…っ、あとで…覚えてろよ…あとで、ぜってえ後悔させてやるからな…っ」
「『あとで』なんだ?ふふ。いいですよ?あとでなにしてくれるんですか?楽しみにしてますね♪」
「くっ…、すっげえムカつく、お前!…っ、んぁ…」
「…ふ。そんな泣き顔で凄んだってかわいいだけなのに…ホント先輩は色々分かってないですよね」
「うる、さい…っ、んなこと言うの…お前だけ、だろ…っ」
「…そーだね。先輩のこの顔を知ってるのも、先輩の気持ちいいトコを知ってるのも…オレだけでいいよね…?」
「んんっ…!も、やめろって…森永…あっ、あ、あ…ふぁ…あ、も、もう…」
「ん?もう降参ですか?先輩にしては諦めるの早いですね?」
「う…っ、……っ」
「だから。そんな涙をいっぱい浮かべた目で睨んでも駄目だって教えてあげたばっかりでしょ?」
「うっさい!死ね馬鹿ヘンタイ!死ね!」
「まったく…どこまでかわいいんですかね、先輩は…。よいしょ…ほら、じゃあベッドに行きますよ?」
「わっ!てめ、いきなりなにしやがる!勝手に運ぶな!ってか、降ろせ、馬鹿!」
「えー?だって先輩もう腰砕けでどうせ歩けないじゃないですか。オレは別にここでもいいけど、先輩はベッドの方がいいでしょ?駄々こねられても面倒なんで今日は特別にオレが運んであげます♪」
「そんな特別いらねえよ!!ドアホ!!」
「ふーん…あんまりわがままばっかり言うと後悔するのはオレより先輩の方が先になりますよ?」
「……っ!!!?ど、どどどーゆう意味だよ、それ」
「どーゆう意味でしょうね…ふふふ…これからどうするかじっくりゆっくり考えさせてもらいます♪ふふ…」
「おい…森永…?お前、目がやべえって!一体なにするつもりだよ!」
「それは秘密です♪知らない方がいいこともあるんですよ、先輩?ほらほら、早くオレの部屋行きましょう♪」
「い、いやだっ!離せっ!降ろせーーー!!」
fin.
これも全然彼シャツ関係ない妄想ですね…
今回は「先輩がオレのシャツ着てる…!かわいい!」と言ってはしゃぐ森永君の発言は切り捨てました。
そのネタは何度も書いた気がするし。
実際は森永君がこんなかわいい姿の宗一兄さんを見てなにも思わないわけはないのですが、今回、そこはあえてスルー!
じゃないと話が先に進まないのでね。
それにしても。
こーゆう会話のみの妄想だと、どうしても台詞が説明的になっちゃうから妙に「言葉責め」っぽくなりますね…
CDと同じだな…
お付き合いありがとうございました!
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